Chilloutとは?

夕暮れを背景に一人佇んでいる画像 ジャンル

簡単に概要

Chilloutとは静かでゆったりとしたEM(エレクトロミュージック)またはEDMで、BPMは110以下のものが多いとされるジャンルです。
エナジードリンクではありません。
そんなChilloutでも多少ノることが意識されているものや、完全にリラックスを目的としたインストゥルメンタルなど様々なChilloutがあります。
派生または類似のジャンルでは[Chillhop](Lofi hip hop)や[Chillwave]、[Vaporwave]などが挙げられます。

Chilloutは[Ambient House]と混同されがちなジャンルだったものの、2000年代初頭にイビザ島のレコードレーベルCafé del Mar MusicのDJの活躍を通じてラジオやフェスなど多くのファンやアーティスト達によってChilloutというジャンルが確立されました。

  • [Chillhop](Lofi hip hop)
  • [Chillwave]
  • [Vaporwave]

簡単に歴史

1989年に、ロンドンのヘブンという町のナイトクラブにあるホワイトルームと呼ばれる場所でThe OrbというDJが著名なアーティストのアンビエントミックスを流していたところから始まります。
このホワイトルームと呼ばれる部屋は、クラブなどで火照った感情や身体を落ち着かせ、リラックスさせることを目的としたものです。
1990年には語源ともなったKLFのアルバムである「Chillout」がリリースされます。
2000 年代初頭、イビサ島のCafé del Mar(カフェ デル マール)の DJ は、ジャズ、クラシック、ヒスパニック、ニューエイジなどといった音源を活用した[Ambient House]のミックスを作成し始めました。彼らは自分たちの音楽をチルアウトミュージックと呼び、それが一般の人々やレコードレーベルから[Ambient House]への関心を再び呼び起こしました。
その後、ラジオや音楽フェス、幾つものアルバムがリリースされアーティストやファン達からChilloutというジャンルが確立されることになります。

影響されたジャンル

一番影響されたのは[Ambient]、[Ambient House]や[New age]などでしょう。
現在流行りのChilloutは[Ambient House]から派生、または進化したジャンルと言えます。
Chilloutの先駆けとなったThe OrbKLFもアンビエント系でも有名なアーティストです。

  • [Ambient]
  • [Ambient House]
  • [New Age]

主なアーティスト

Nora van Elkenはオランダのアーティストです。
2020年頃から急上昇中のアーティストでspotifyでは300万人の月間リスナーを記録し、楽曲に至っては「I Wanna Dance With」や「I Don’t Need You」など数千万回のストリーミング再生を記録している楽曲が数多くあります。


  • I Wanna Dance With
    Nora van Elken


  • I Don’t Need You
    Nora van Elken


  • Celestial
    Nora van Elken


  • House Of The Rising Sun
    Nora van Elken


  • Fire
    Nora van Elken

Tycho(ティコ)はサンフランシスコを拠点とするアメリカのアーティストです。
写真やデザインの仕事をしており、ISO50としても知られています。
ダウンテンポのギター、アンビエント要素を含むサウンドなどが特徴的です。
4枚目のアルバムである「Epoch」は、2017年のグラミー賞で最優秀ダンス/エレクトロニック アルバムにノミネートされ、 2020 年には5枚目のアルバム「weather」が2 度目のグラミー賞ノミネートを受賞するなど近年でも多大な活躍をされています。
ジャンル的には「Chillwave」に該当する曲が多いかも知れません。


  • Epoch
    Tycho


  • Weather
    Tycho


  • Awake
    Tycho


  • A Walk
    Tycho


  • Melanine
    Tycho

SRTWは4人のグループで構成されたアーティストです。
恐らくドイツのアーティストでグループ名は一人一人の名前から頭文字を取ったものであると考えています。
2015年のデビュー・シングル「We Were Young」でクラブでプレイされていたのが、Hype MachineとBeatportでチャート1位を獲得し、BBC Radio 1のTrack of the Dayに選ばれるなど一躍有名となります。
2016年には本格的に音楽に取り組み、「Whispering Still」で3000万回以上のストリーミングを記録し、SRTWにとってこれまでで最も成功したリリースとなりました。


  • We Were young
    SRTW, Sascha Kloeber


  • Whispering Still
    SRTW, Charity Children, Little Rose


  • Ocean View
    SRTW, COLIN, Noile


  • Good Vibes
    SRTW, Nimus, madugo


  • Illusion
    SRTW, Noile, LIZ LUNE

Lucas Estradaはスウェーデンのアーティストです。
「Bloom」、「Medicin」、「Ghost town」などのリミックスがヒットし、 約6億回のSpotify ストリーム再生数と、26 か国でラジオで再生され、ローラホワイトなどのアーティストとコラボしたり、ロビン シュルツなどのリミックスを担当しています。
10億回以上のストリーミング再生数を誇るレコードレーベルであるLoudKultとMomentoneの創設者でもあります。
正直な所Chilloutミュージックを主に制作しているわけではありませんが、中でも「Bloom」はChilloutの中でも客観的にも個人的にも名曲なのでぜひ聴いて頂きたい一曲です。


  • Bloom
    Lucas Estrada, TWOPILOTS


  • Medicine
    Lucas Estrada, PLANT


  • Ghost Town(Lucas Estrada Remix)
    VINAI, John De Sohn, Lucas Estrada


  • That Could Be Us
    Lucas Estrada, Solar State, Ben Samama


  • Ocean Quiet
    Lucas Estrada, NEIMY

ストリーミング

ChilloutはSpotifyやAppleMusicなどのストリーミングサービスを通じてChilloutを知らない人でも聴きやすく、とても人気のあるジャンルとなりました。
リーンバックリスニングというアーティストに固執せず、音楽を聴きながら何らかの作業を取り組んだり、リラックスしたい時やノスタルジックな気分になりたい時またはそれらの気分や感情を強化したい時などと言った方に人気となっています。

  • We Are Diamonds

  • Spotify

Spotifyさんが私におすすめのChilloutをチョイスして頂いた模様です。
奮ってお聴きください。

大体分かる音楽(動画)

大体分かる音楽です。
若干[Chillwave]要素のあるサウンドが多く感じますがChilloutを十分理解できるサウンドだと思います。

主なレーベル

We are Diamonds

We are Diamondsはドイツ、ベルリンを拠点とするレーベルです。
SpotifyではChillout2023のプレイリストに200万人のフォロワーがおり、Spotifyで圧倒的な人気を誇っています。
Chilloutというと何となく温かい季節のイメージがありますがWinter Chilloutという冬にピッタリのプレイリストもあるので乾いた寒空を覆う季節でも十分Chill出来る事でしょう。
様々なプレイリストがある為、Spotifyを主に使用している方は試聴してみるといいかも知れません。

Fluidified

Fluidifiedはフィンランドのレーベルです。
ディープで静寂のような雰囲気のあるChilloutをリリースしており、ジャンルはChillout, [Downtempo],[ Ambient],[Future Garage]など。音楽の用途には、リラクゼーション、勉強、集中、ストレス解消、マインドフルネス、瞑想、睡眠などが含まれ、Youtubeチャンネルの音楽はアーティストの許可がある場合にのみ使用できるらしいです。
Youtubeのチャンネル説明欄にディープと最初にもって来るだけのことはあり、ディープなサウンドを意識した楽曲が多いように感じます。

Frequency

Frequencyはオランダ、アムステルダムを拠点とするレーベルです。
音楽レーベルとして知られていますが、テクノロジーサービスにも力を入れている模様。
youtubeチャンネルでは23年12月現在の時点で69万人と多くのファンを得ています。
ChilloutよりもHouse系のEDMを多くリリースしています。
ディスコードも活発なのでもし気に入りましたらディスコードの招待をいただきましょう。

まとめ

正直な所、ChilloutはEDMではないと考えていますが、ほんのり踊っている方が居たのでEDMでもええか、と考えた次第です。

Chillout以外でもChill系と言われるジャンルを含め、現在かなり人気のあるジャンルとなっております。
耳に心地の良い音楽を与え気分を落ち着かせ、リラックスする為に聴いている方が多く、そのような方をSNSでよく見られます。
今生きる私たちの社会は一人一人がネットワークを利用している社会となり、少しの行動力で様々な情報を簡単に得られる便利な社会となりました。
便利になったのは仕事や人間関係も例外ではなく、それらが身近な存在となりストレスをより大きく感じてしまう世の中となっています。
もしかしたら、ストレス社会であるのもChilloutが人気となった理由の一つかもしれません。
時には一人の時間を確保し、癒される空間と共に耳に癒しを与えるChilloutを聴いてみるのもいいかも知れません。

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