簡単に概要
Future Bounceは[Melbourne Bounce]と[Future House]を融合して生まれたFuture Houseの派生ジャンルです。
ジャンルとしては Future Houseの音色が活かされつつ、Melbourne Bounceのバックビートやサイドチェインを生かした弾力性を主力としたドロップが特徴的だと考えています。
Melbourne Bounceや、Future Houseよりもメロディックな楽曲が多くジャンルとしてはかなり聴きやすい部類なのではないかと思います。
影響されたジャンル
- [Melbourne Bounce]
オーストラリアのメルボルン発祥であるEDM。Electlo House寄りだったりHardstyle寄りだったりPsytrance寄りだったりとジャンルとしては、かなり自由度の高いジャンルとなっています。
個人的にはElectlo Houseの特徴を持った楽曲が多いように感じます。
Melbourne Bounceの著名アーティストであるティミー・トランペットはハードスタイルキックを活用した楽曲をリリースしており、Hardstyleアーティストとのコラボも積極的に行っています。
著名なhardstyleアーティストのヘッドハンターズも、このジャンルを制作しており何かとハードスタイルに縁のあるジャンルであると感じます。
メタリックで漂うようなサウンドがあり、Future HouseのサウンドはDeep Houseの要素が強く、かなり歪なサウンドを持つElectro Houseよりもマイルドなので聴きやすいハウスミュージックです。
Future Bounceが混ざっているかもしれませんが、さほど混ざっていないプレイリストをピックアップしました。
歴史と現在
2015年頃から先駆者であるBrooks、Mike Williams、Mesto、Justin Mylo、などといったアーティスト達により名を馳せ、マーティン・ギャリックスも参加したことにより更に多くのEDMファンの人々に広く知れ渡る事になりました。
現在でもFuture houseと共に現代のEDMを代表するジャンルとなっています。
因みにMestoとマーティン・ギャリックスは古くからの知り合いであり、幾つかの合作をリリースしています。Mesto、マーティン・ギャリックスの合作である「WIEE」や、Justin Myloも入れた3人での合作である「Bouncybob」があります。
特に「Bouncybob」と「Byte」(Brooksとマーティン・ギャリックスとの合作)はFuture Bounceを広く轟かせることになりました。
- Bouncybob
マーティン・ギャリックス, Justin Mylo, Mesto
- Byte
マーティン・ギャリックス,Brooks
- WIee
マーティン・ギャリックス,Mesto
Youtubeで7000万回以上再生されているNCSからリリースされたLight It Upも個人的にFuture Bounceだと思うので紹介します。
NCSはロイヤリティフリーのレコードレーベルですがアーティスト名、トラック名、NCSなどのクレジット表記は概要欄に必要なので動画などで使用される際は忘れずに付けるようにしましょう。
- Light It Up
Robin Hustin, ToniMorroe, Jex
主なアーティスト
Future Bounceの先駆者であるアーティスト達の結束力は強く、ライバルとしてお互いを認識しつつも仲睦まじい姿をインスタグラムなどのSNSで確認できます。インスタグラムだけでなく楽曲でも確認することができ、共に楽曲を制作したりしているようです。
Brooksはオランダのアーティストです。
Brooksの始まりは、2013年自身の身の回りのコミュニティを通じてレーベル契約を持ち、Showtekからリミックス契約を結び、Sppinin Recordsにてそのリミックスをリリースしたことです。
Future House Musicとのレーベル契約やハードウェル、Bassjackersなど様々な有名なアーティストと協力した後、2017年マーティン・ギャリックスに20もの曲をメールで送信した所、マーティン・ギャリックスはその曲を自身のライブにて演奏することにしました。
その後、Brooksはマーティン・ギャリックスの家に招かれ「Byte」を制作することになります。
これをBrooks自身はクレイジーストーリーと表現し、途轍もなく大きな出来事だと言うことが本人の表現から伺えます。
その後、マーティン・ギャリックスやデヴィッド・ゲッタとコラボし、2018年「Like I Do」や2019年「Better When You’re Gone 」をリリースします。
- Jetlag
Brooks, Mike Williams
- Boomerang
Brooks, GRX
- Like I Do
Brooks, デヴィッド・ゲッタ, マーティン・ギャリックス
- Better When You’re Gone
Brooks, デヴィッド・ゲッタ, Loote
- Lynx
Brooks
Mike Williamsはオランダのアーティストで、様々なリミックスやブートレッグをリリースした後、カルヴィン・ハリス楽曲である「Blame」のブートレッグはOliver Heldensを含むアーティストに評価され、2015年にはアメリカの歌手カーリー・レイ・ジェプセンが歌う「I Really Like You」はHeldensのサポートもありSound Cloudにて480万回再生され(2021年調べ)、大きな反響を博しました。
同年、アムステルダムダンスイベントにてTiëstoと出会い、Tiëstoからファンであると告げられ、
彼のレーベルであるMusical Freedomにて楽曲をリリースすることになります。これによりMike WilliamsはMusical Freedomの親会社でもあるSpinnin Recordsと契約することに繋がります。
その後、2017年Felix Jaehnと「Feel Good」をリリースしたり、2018年にはR3HABとの「Lullaby」で大成功を収めることになります。
- I Want You
Mike Williams, Tiësto
- The Best
Mike Williams
- Lullaby
Mike Williams, R3HAB
- Wait Another Day
Mile Williams, Mesto
- Make You Mine(feat. Moa Lisa)
Mike Williams, Moa Lisa
Mestoはオランダのアーティストで、YoutubeにあるFL Studioのチュートリアルなどを通じて自身の独自の音を作り出し、わずか15歳でキャリアスタートをします。
「GO!」や「New York」、「Tokyo」などと言ったシングル。
レゲエポップバンドのMAGIC!の「Rube」や、Ummet Ozcanの「Raise Your Hands」(Mike Williamsと協力)などのリミックスやブートレッグを通じて2015年最後の日にマーティン・ギャリックスとJustin Myloとの曲である「Bounceybob」をリリース。これにより大きな人気を博すことになります。
2018年にはMike Williamsと「Another Day」をリリース。
このトラックは自身のアルバムの中で最も人気を集めた楽曲となりました。
- Chances(Feat. Brielle Von Hugel)
Mesto, Brielle Von Hugel
- Don’t Worry(Feat. Aloe Blacc)
Mesto, アーロー・ブラック
- Wait Another Day
Mile Williams, Mesto
- Coming Home
Mesto, Tiësto
- Never Alone(Feat. VCATION)
フェリックス・ジーン, Mesto
Justin Myloはオランダのアーティストです。
彼が軌道に乗り始め、注目を集めた曲は2015年マーティン・ギャリックスとMestoとの曲である「Bouncybob」であり、2018年には自身の曲である「Chagsing Shadows」が人気を博した後に、マーティン・ギャリックスと「Burn Out」をリリースした所、多大な評価を受けSpotifyでは1億回の再生を記録しています。
2020年にはMike Williamsとの「Face Up To The Sun」やMestoとの「When Yo’re Gone」をリリースしています。
- Chasing Shadows
Justin Mylo
- Burn Out(Feat. Dewain Whitmore)
Justin Mylo, マーティン・ギャリックス, Dewain Whitmore
- When We’re Gone
Mesto, Justin Mylo
- Groovy George
Mike Williams, Justin Mylo
- Not Afraid
Justin Mylo
ストリーミング
サブスク音楽アプリです。
Future Houseと共にプレイリストに追加されています。
- インディーズレーベル、Future House Musicのプレイリストです。
- 個人のShoomingという方が作成したプレイリストです。
代表的な楽曲が選曲されており、同じ楽曲が選曲されていたりとその曲が本当に好きなのだと伺えます。
大体分かる音楽
音楽(動画)です。
これらの動画は比較的最近のものとなっていますのでギャップ少ないと思います。
出来たばかりのジャンルということもあり、動画の数は少なめです。
元となったアーティストの特徴が顕著に表れています。例えば1つ目の動画の1:15ではBrooksのサウンド、2:17ではMike Williamsの特徴が出ています。
主なレーベル
Fture House等に力を入れているレーベルが主にFuture Bounceをリリースしています。
詳しくはFuture Houseページの目次で見出しである主なレーベルの項目をご覧ください。殆どのレーベルがFuture Bounceをリリースしています。
Future Houseレーベル
筆者のおすすめ
- 奮ってお聴き下さい。
偶に曲数が増えます。
まとめ
何となくFuture Houseとの違いを理解して頂けたらいいなと思い記事を作成しました。
Future Bounceは生まれたばかりのジャンルですが、これからメジャーに…という時に運悪くコロナ禍の時代が来てしまい、フェスやライブが中止となり思うように広く認知されていない不幸なジャンルではないかなと感じています。
とはいえイギリスではワクチン接種や陰性証明を持っている場合、参加できるフェスが出てきており
ジャンルとしての人気も健在である為、まだまだ伸びしろのあるジャンルだと考えています。
Future BounceとFuture Houseを混合してしまい、区別が難しい方が多いのかもしれません。もし身の回りで区別出来ていない方が居たらそっと教えてあげてください。因みに筆者もあまり区別できていません。
コメント
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