簡単に概要
Lofi、ローファイ又はロフィと呼ばれています。
正式名称的な意味合いでLofi HipHop、Chillhopと言う方もいます。
Lofiとは録音環境が悪く音質がいまいちな事を表すもので、主に一昔前のHip hopで、それらが蔓延っていた時期がありました。
その後、音質が良いものが大半を占める時代となり、嘗てLofiと呼ばれいた楽曲が却ってノスタルジーを演出することになり、どことなく落ち着く、Chillというものを得られるように変化しました。この点でいえば[Vaporwave]の成り立ちと似ています。
ゲームやアニメなどでも多く使用されており、主に日常的な所で使用されます。ゲームでは店の中などでも使用されたり、かなり利便性、汎用性のある音楽ジャンルと言えます。
簡単な歴史
Boss SP-303およびRoland SP-404と言ったサンプラー機器にLofi機能が備わっておりHip Hopの重要なシーンにLofiとしての重要な役割を果たしてきました。
特にSP-303はユニークなサウンドに加え、ピッチやコンプレッションが高く評価され、多大な評価を得ている「Madvillainy」を制作する際に使用されたサンプラーとして有名です。SP-404はLofiのビートサウンドに大きな影響を与えてきました。
VICEで記事を投稿したLuke Winkie氏によると、「ローファイ・ヒップホップに共通の試金石があるとすれば、それはおそらく2004年にリリースされたMF DOOMとMadlibのアルバム、『Madvillainy』だろう」と示唆しました。
- Madvillainy
ローファイ ヒップホップのゴッドファーザーとファンから呼ばれることの多い日本人アーティスト、セバジュンことNujabesは、アニメ 「サムライチャンプルー」のサウンドトラックにより、ローファイの成長を推進させたと考えられています。
- サムライチャンプルー
また、Lofiの発展によく関係しているもう 1 人のアーティストは、アメリカのラッパー兼プロデューサーのJ Dillaです。
※J Dillaに関しては主なアーティストの項目に詳細があるのでそちらも合わせてご覧ください。
2013年YouTubeライブ ストリームにて特定の音楽ジャンルを専門とする24時間ラジオステーションが誕生し、長時間音楽を聴く人、または流す人に人気を集めていました。
内容に関しては、音楽とビジュアルを組み合わせたもので、特定のジャンルの音楽と共に短くループさせても違和感のない動画を流すといったものです。
ループ動画の中には、道路を走っているものや街を歩いているもの、アニメのワンシーンなど様々です。
2015年代にはChillhopまたはLofi Hiphopとタグ付けされたダウンテンポの音楽が人気を集めており、2017年にジブリ風なアニメのタッチで女の子が勉強している姿のループ動画と共にLofiを24時間配信していることで有名なChilledCow(後のLofigirle)というインディーズレーベルがたちまち人気を得ていきました。
2019年には学校や職場が一時閉鎖となり、一日の大半を自宅で過ごすことになるコロナパンデミックによりLofiを聴きながら作業、または勉強するなどといった人が多くなったことによりLofiのファンが大いに増え、コロナ禍が去り、コロナが僅かに染みついてしまっている現在でもとても人気のジャンルです。
コロナ禍では様々な音楽ジャンルで新規ファンが増加しましたが、Lofiに至っては大きく増加しており、理由としては、落ち着く音楽で暖かい場所で勉強している姿が印象的なChilledCowの24時間配信が影響があるという事や、YoutubeでRelax musicなどと検索するだけで上方にChilledCowが来ていましたのでその影響も大きいと思われます。
影響されたジャンル
影響されたジャンル達です。
影響を受けたのはHip Hopだけではなく様々なジャンルに影響を受けています。
と言ってもHip Hopが影響を受けたものがそのままあるだけですが…。
- Chillout
- hip hop
- Contemporary R&B
- downtempo
- jazz
- neo soul
- easy listening
- Chillout
- hip hop
- Contemporary R&B
- downtempo
- jazz
- neo soul
- easy listening
主なアーティスト
Madlibの項目では度々、「EP」という言葉が多用されていますが意味としては曖昧ではあるものの「シングル以上アルバム未満」という感じらしいです。ミニアルバムのようなものです。
因みに「EP」は「Extended Playing」の略です。
Nujabesは日本のアーティストです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Nujabes
J Dillaと共に、2010年代半ばより世界的なムーブメントとなった「ローファイ・ヒップホップ(Lo-Fi Hip Hop)」のルーツと言われており、世代や国籍を超えた幅広い層の音楽ファンに今も愛され続けています。
アーティスト名 “Nujabes” という特異な名前は、当初のアーティスト名「瀬場 淳(セバ ジュン)」をローマ字表記にした「SEBAJUN」を逆から読んだもの。
Nujabesとしての音楽活動は、1995年に渋谷区宇田川町のマンハッタンレコード店を曲がった奥まった高野ビルでレコード店 (Guinness Records) を開店したことが始まり。まだ学生で21歳の時だった。「その店は品揃えはもちろん、インテリアなどの居心地の良さも含め、彼の美意識が投影された、従来のレコードショップとは一線を画す空間だった」(橋本徹SUBURBIA)。Hydeout ProductionsというレーベルとTribeというレコードショップを運営。
コムデギャルソンのパリでのファッションショーでは音楽ディレクターを務めたことがある。
「Luv(sic)」シリーズでのShing02など、多くのヒップホップMCとのコラボレーションが活動の中に見られた。
カウボーイビバップや機動戦士ガンダム0083などで有名な渡辺信一郎監督からのラブコールを受け、アニメ『サムライチャンプルー』に数トラックを提供。同アニメは特に海外で評判を博し、後年の「ローファイ・ヒップホップ」ムーブメントのきっかけの一つとされている。
- Feather(feat. Cise Starr & Akin from CYNE)
Nujabes, Cise Starr & Akin from CYNE
- Lady Brown(feat. Cise Starr from CYNE)
Nujabes, Cise Starr
- Luv(sic)
Nujabes
- Luv(sic.) pt3 (feat.Shing02)
Nujabes, Shing02
- aruaruan dance
Nujabes
本名James Dewitt Yancey(ジェイムズ・デウィット・ヤンシー)は、 J・DillaやJ・D芸名でよく知られたアメリカの音楽プロデューサー兼ラッパーです。
21世紀で最も影響力のあるミュージシャンの一人として高く評価され、ヒップホップ史上最高のプロデューサーとも言われています。
1990年代半ば、ミシガン州デトロイトのアンダーグラウンド・ヒップホップのシーンで、 Slum Villageのメンバーとして頭角を現しました。
また、1990年代後半から2000年代前半にかけて特にメンバーの入れ替わりが激しく、奇抜なパイオニア達が集うことでも有名なSoulquariansのメンバーでもありました。
32歳で血栓性血小板減少性紫斑病と狼瘡の合併症により亡くなりましたが、Hip Hopとポピュラーな音楽ジャンルにおいて最も影響力のあるプロデューサーの一人と考えられています。
J Dillaの音楽はデトロイトのヒップホップ制作の芸術的レベルを高め、ガーディアン紙によると、「ブレイクビーツとボーカルサンプルを散りばめた長くメロディックなループを作り上げることへの彼の親和性は、インストゥルメンタルヒップホップを新しく、より多方面的な領域へと導いた。」と評価した。
特に、当時珍しかったクオンタイズを試みた緩い、または「酔った」スタイルのドラムアプローチは、プロデューサーやドラマーに大きな影響を与えてきました。
また、Slum Villageの創設メンバーT3が2015年3月のインタビューで語ったところによると、未公開の楽曲が150曲もあり、そのうちのいくつかは2015年6月16日にリリースされたSlum Villageのアルバム「 Yes! 」に収録されています。
- Don’t Cry
J Dilla
- So Far to Go
J Dilla, Common, ディアンジェロ
- U-Love
J Dilla
- Time: The Donut of the Heart
J Dilla
- Won’t Do
J Dilla
本名Daniel Dumile(ダニエル・デュミール)は、MF DoomあるいはDoomという名でも知られているロンドン生まれのイギリス系アメリカ人のラッパー兼、音楽プロデューサーです。
饒舌な言葉遊びの様なヴォーカル、金属製のマスクをしているのが特徴的です。
何故マスクをしているのかという問いに対しては、「見た目よりも音にこだわりたいし、こだわって欲しいから、俺は顔を隠す」と述べています。
2000年代を代表するアンダーグラウンドヒップホップやオルタナティブヒップホップの重要人物となり、彼の死後、バラエティ誌は彼をヒップホップ界の「最も称賛され、予測不可能で謎めいた人物」の一人と評されました。
1988年にトリオであるKMDのメンバーとしてキャリアを開始し、ゼヴ・ラブ・Xとして活動しましたが、メンバーであり兄でもあるDJ・スブロックの死後の1993年に解散しました。
活動休止後、1999年のデビューソロアルバム「オペレーション・ドゥームズデイ」のカバーに描かれているマーベルコミックのスーパーヴィランのドクター・ドゥームに似た金属製のマスクを着けて、パフォーマンスを始めました。
MF Doomとしてのペルソナを採用し、マスクなしで公の場に姿を現すことはめったにありませんでした。
多作な時期である2000年代前半から中頃にかけて、MF Doom名義で高く評価された「Mm..Food」(2004年)をリリースしたほか、King Geedorah(キング・ギードーラ)やViktor Vaughn(ヴィクター・ヴォーン)などの別名義でアルバムをリリースしました。
音楽プロデューサーのMadlibと共にMadvillain名義でレコーディングした「Madvillainy」 (2004年)は様々な評論家やリスナーからのカルト的人気を博し最高傑作として挙げられ、Hiphopのランドマークアルバムとみなされています。
「Madvillainy」に続いてDanger MouseとDanger Doom名義でリリースされたコラボレーションアルバム「The Mouse and the Mask」 (2005年)がリリースされ、全体的に高評価なアルバムとして知られています。
MF Doomは人生の大半をアメリカで過ごしましたが、米国籍を取得することはありませんでした。
2010年、6枚目にして最後のソロアルバム「Born Like This」(2009年)の国際ツアーから戻った時に再入国を拒否され、ロンドンに拠点を移し、晩年は主に他のアーティストとのコラボレーションを主に活動し、Jneiro Jarel(JJ Doom名義)、Bishop Nehru(NehruvianDoom名義)、Czarfaceとのアルバムをリリース。
2020年に血圧の薬に対する反応で血管性浮腫のため亡くなりましたが、死後にCzarfaceとの二枚目のコラボレーションアルバムである「Super What?」をリリースしました。
※Madvillainyに関しましては”簡単な歴史”の項目にありますので割愛させていただきます。
悪しからず。
- Rapp Snitch Knishes feat. Mr. Fantasilk
MF DOOM
- One Beer
MF DOOM
- Doomsday
MF DOOM, Pebbles The Invisible Girl
- THAT’S THAT
MF DOOM
- Benzi Box
DANGERDOOM, MF DOOM, Danger Mouse, CeeLo Green
本名Otis Jackson Jr.(オーティス・ジャクソン・ジュニア)はMadlibとして知られる、アメリカのDJ、音楽プロデューサー、マルチ楽器奏者、ラッパーです。
MF Doom( Madvillain名義)、J Dilla(Jaylib名義)、Freddie Gibbs(MadGibbs名義)とのコラボレーションで広く知られています。
マッドリブは、自分自身を「まずDJ、次にプロデューサー、最後にMC」と表現しています。
芸名であるMadlibとは「Mind Altering Demented Lessons In Beats」のイニシャルをかたどったものです。
1990年代初頭、マッドリブは自身のスタジオCrate Diggas Palaceで共に働くラッパーの友人で構成されたアーティストグループを結成しました。
1993年では、初めてリリースした楽曲である「Tha Alkaholiks」をリリースしました。
その後、Madlibを含めるトリオアーティストであるLootpackで自身の音楽をレコーディングしリリースした12インチEP「Psyche Move」は、1995年にマッドリブの父親によって、Crate Diggas Palaceからリリースされた。
このレコードは、Stones Throw Recordsレーベルの創設者であるPeanut Butter Wolfの目に留まり、1998年にグループ契約に至りました。
最初のソロ作品である「The Unseen」は、 Quasimoto名義で2000年に発表された。
このアルバムは批評家から絶賛され、Spin誌によってその年のトップ20アルバムの1つに選ばれています。
2001年ではヒップホップを離れ、ジャズをベースにHiphopとエレクトロニックの影響を受けている5人のバンドであるYesterdays New Quinteの一員として音楽活動を開始した。
2003年には再度Hiphopに復帰し、2つのコラボレーションプロジェクトを発表。
HiphopプロデューサーのJ Dillaと(Jaylib名義)「 Champion Sound」をリリースし、その後、ラッパーのMF Doomとコラボレーションし、(Madvillain名義)Boss SP-303とターンテーブルを使用して制作された2004年のアルバム「Madvillainy」は、多くの批評家の年間リストでトップに立つなど、大きな期待と好評を得ました。
2010年、マッドリブは自身のレーベルであるMadlib Invazionを発表し、「Madlib Medicine Show」という音楽シリーズをリリースした。このシリーズは最終的に完成までに2年以上かかり、ヒップホップ、ジャズ、リミックス、マルチジャンルのDJミックステープなど、13枚のアルバムといくつかのレコードのみのEPがリリースされています。
2011年、MadlibはA Tribe Called Questのドキュメンタリー映画「Beats, Rhymes & Life: The Travels of A Tribe Called Quest」のサウンドトラックを作曲しました。
Madlibはまた、 2014年2月27日にリリースされたミックステープ「That’s My Work Volume 3」のためにSnoop Doggと共に「Cadillacs」をプロデュースしました。
Freddie GibbsとMadlibは、2011年後半にEP 「Thuggin」をリリースし、コラボレーションアルバムの計画を発表し、その後、2012年6月22日に2枚目のEP 「Shame」、2013年9月24日に3枚目のEP 「Deeper」をリリース、後に2014年3月18日に「Piñata」がリリースされ、批評家から高い評価を得ました。
後にMadGibbsとして知られるようになったこの2人は、 2019年6月28日に続編のアルバム「Bandana」をリリースしました。
2021年4月23日、ラッパーであるLogicがMadgicという名前でYouTubeチャンネルでMadlibとのコラボレーション曲「Mars Only pt. 3」をリリースしました。
※Madvillainyに関しましては”簡単な歴史”の項目にありますので割愛させていただきます。
悪しからず。
- Low Class Conspiracy
Quasimoto, Madlib
- The Official
Jaylib, Madlib, J Dilla
- High
Freddie Gibbs, Madlib, Danny Brown
- Palmolive(feat. Pusha T & Killer Mike)
Freddie Gibbs, Madlib, Pusha T, Killer Mike
- Crime Pays
Freddie Gibbs, Madlib
ストリーミング
ストリーミングでは現代におけるLofiの金字塔であるLofigirleと日本人アーティストが集うLofiをチョイスしています。
日本でもLofiはかなり親和性があり馴染み深い音楽として今もなお盛り上がりを見せているジャンルです。
- Lofigirle
- Lopills
大体分かる音楽(動画)
大体分かる音楽です。ここでもLofigirlライクな動画です。
全くもって影響力が凄まじいです。
主なレーベル
まとめ
LofiはHip HopのDNAを受け継いでいるものの、ゆったりとした聴きやすいビートは老若男女問わずとても聴きやすく人気のジャンルです。
ここまで人気だとダウンテンポブームやコロナが無くても孰れにせよ人気を博すことは間違いなかったと思います。
まぁとりあえずコーヒーやお茶などを持っていきてゆったりとLofiを聴いてみてはいかがですか?
読書や勉強、仕事などの作業BGMとして聴くこともおすすめです。
またEDMの記事じゃない?
まぁいいじゃんそういうの。
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